車検で発炎筒の交換は必要?現役整備士が解説

車検のときに整備士から「発炎筒の期限が切れているので交換をおすすめします」と言われた経験はありませんか?

「期限が切れていると車検に通らないの?」「発炎筒は必ず交換しないといけないの?」と疑問に思う方も多いと思います。

発炎筒は、事故や故障などで車が道路上に停止したとき、後続車に危険を知らせるための重要な安全装備です。

この記事では、現役整備士の視点から、車検で確認される発炎筒のポイントや有効期限、期限切れの場合の対応について分かりやすく解説します。

発炎筒が車検において必須アイテムである理由

発炎筒は、事故や故障などで道路上に車を停止させた際、後続車に停止車両の存在を知らせるために使用します。

特に夜間や視界の悪い場所では、停止している車に気付いてもらうことが非常に重要です。

車検に通る発煙筒の条件について解説

車検では、非常信号用具が適切に備え付けられているか、使用できる状態になっているかなどが確認されます。

一般的な発炎筒の場合、確認したいポイントは次のとおりです。

  • 車に適切に備え付けられている
  • 使用できる状態である
  • 容器や本体に大きな破損がない
  • 確実に取り出せる状態になっている

ここで注意したいのが「有効期限が切れている=必ず車検に不合格になる」とは限らないという点です。

発炎筒には使用期限が表示されていますが、期限切れだからという理由だけで直ちに車検不適合と判断されるわけではありません。

ただし、期限が切れている発炎筒は、いざというときに正常に使用できない可能性があります。

そのため、車検の際には交換をすすめられることがあります。

車検時の発炎筒の有効性確認方法

車検や点検の前には、発炎筒の状態を自分でも確認できます。

まずは発炎筒本体に記載されている有効年月を確認しましょう。

さらに、

  • 本体にひび割れや破損がないか
  • キャップなどが外れていないか
  • ホルダーから簡単に落ちてしまわないか
  • 取り出しやすい場所にあるか

なども確認しておくと安心です。

発炎筒は助手席側の足元などに専用ホルダーで固定されている車が多くなっています。

発炎筒の有効期限とその確認の重要性

発炎筒の期限切れに関する注意点

発炎筒にはメーカーによって有効年月が設定されています。(ほとんどの場合4年)

有効期限が切れているからといって、期限を過ぎた瞬間に使用できなくなるわけではありません。

しかし、発炎筒は非常時に使用する安全装備です。

「何年も使用していないから大丈夫」と考えるのではなく、期限が近づいていたら交換を検討しましょう。

特に、長期間車に積んだままになっている発炎筒は、車内の温度変化などによって劣化している可能性もあります。

LED式発炎筒は車検でも問題なし

最近では、火を使わずに光を点滅させるLED式の非常信号用具もあります。

LED式は火を使わないため、

  • 使用後の処理が簡単
  • 火災の心配が少ない
  • 電池を交換して長く使用できるタイプがある
  • 繰り返し使用できる

といったメリットがあります。

ただし、LED式なら何でも車検に使用できるというわけではありません。

車検で使用する場合は、道路運送車両の保安基準などに適合した製品であることが重要です。

購入するときは、自動車用の非常信号用具として適合している製品を選びましょう。

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発煙筒の期限切れによって引き起こされるトラブル

期限切れ発炎筒が車検に与える影響

発炎筒の期限が切れている場合、車検時に交換をすすめられることがあります。

ただし、ここは誤解されやすいポイントです。

「期限切れ=必ず車検不合格」ではありません。

車検では、非常信号用具が備えられていることや、適切に使用できる状態であることなどが重要になります。

そのため、期限だけを見て「車検に絶対通らない」と判断するのは適切ではありません。

とはいえ、期限切れの発炎筒をそのままにしておくメリットもありません。

車検をきっかけに新しいものへ交換しておけば、万が一のトラブルにも備えることができます。

発炎筒がない場合の非常時のリスク

発炎筒が必要になる場面は、事故や故障などの緊急時です。

例えば、高速道路や交通量の多い道路で車が故障して動けなくなった場合、後続車に停止車両の存在を知らせなければ非常に危険です。

このようなときに発炎筒などの非常信号用具があれば、後続車に危険を知らせることができます。

発炎筒は普段ほとんど使用しません。

しかし、使用する必要があるときは一刻を争うケースが多いため、日頃から場所を確認しておくことが大切です。

期限切れの発炎筒に対する具体的な対処法

発炎筒の期限切れの際の正しい処分方法

期限切れの発炎筒は、一般的な家庭ごみとして簡単に捨ててはいけません。

発炎筒には火薬類が使用されているため、処分方法は自治体やメーカー、販売店などに確認する必要があります。

車検や点検の際に交換した場合は、整備工場や販売店で処分してもらえるケースもあります。

自分で処分する場合は、自治体のルールや製品メーカーの案内を確認してから処分するようにしてください。

新しい発炎筒の選び方と購入ポイント

新しい発炎筒を購入する場合は、単純に価格だけで選ぶのではなく、次の点を確認しましょう。

①自動車用として適切な製品を選ぶ

車載用の非常信号用具として使用できるものを選びましょう。

②使用期限を確認する

購入時点で期限が十分に残っているものがおすすめです。

③LED式も選択肢に入れる

火を使うタイプだけでなく、適合するLED式非常信号用具も選択肢になります。

車を複数台所有している場合などは、それぞれの車に適切な非常信号用具が備わっているか確認しておきましょう。

車検を受ける前に確認すべきその他の装備

車検前には発炎筒だけでなく、車の安全に関わる部分も確認しておくと安心です。

タイヤやバッテリーなど、車検でチェックされるパーツ

タイヤは、溝の残量だけでなく、ひび割れや偏摩耗なども確認しておきたいポイントです。

特にタイヤの溝が少なくなっている場合は、雨の日の制動性能にも影響するため注意が必要です。

バッテリーについても、車検のタイミングで点検しておくと安心です。

バッテリーは突然性能が低下することがあるため、年数や点検結果を参考に交換時期を判断しましょう。

その他にも、

  • ブレーキパッド
  • ブレーキフルード
  • ワイパーゴム
  • エンジンオイル
  • 冷却液
  • ヘッドライト
  • ウインカーなどの灯火類

など、日常の安全に関係する部分を確認しておきましょう。

発炎筒と合わせて確認したい安全装備

発炎筒と一緒に確認しておきたいのが、三角表示板や停止表示器材などの非常時に使用する装備です。

特に高速道路で故障や事故により停止した場合は、後続車に停止していることを知らせることが重要になります。

また、車に搭載されている車載工具やスペアタイヤ、パンク修理キットなどの場所も確認しておくと安心です。

普段使わないものだからこそ、いざというときに「どこにあるか分からない」ということがないようにしておきましょう。

まとめ

発炎筒は普段ほとんど使用する機会がありませんが、事故や故障などの緊急時に自分や同乗者の安全を守るための重要な装備です。

車検の際には発炎筒の状態を確認され、期限切れなどを理由に交換をすすめられることがあります。

ただし、発炎筒の有効期限が切れていることだけを理由に、必ず車検に不合格になるわけではありません。

それでも、非常時に確実に使用できる状態にしておくことは大切です。

車検を受ける前には、発炎筒の有効年月だけでなく、本体の破損や取り付け状態なども一度確認してみましょう。

「車検に通るため」だけではなく、万が一の事故や故障に備えるための安全装備として考えることが大切です。

現役整備士としても、車検をきっかけに発炎筒を確認して、必要であれば交換しておくことをおすすめします。

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